年末年始に差し掛かり、長距離ドライブをご計画されている方も多いのではないでしょうか?
交通量も増える為か、例年12月は交通事故発生件数・死亡事故件数が最も増える時期です。
万が一の事故に遭遇した時にお子様を守るチャイルドシート。
お出かけ前に正しく使用できているか、再度ご確認いただく事をオススメします。
確認頂く重要なポイントは二つです。
■ 車のシートにしっかりと取り付けられているか。
シートベルト取り付けのチャイルドシートであれば、車のシートの上でぐらつきが無いかを確認してください。ぐらつくようであれば、シートベルトにゆるみがある可能性があります。ゆるみを取るように、再度シートベルトを締めこんでください。
持ち運びが出来るベビーシートは、ベルトを通しているところに間違いが無いか、通しているベルトにゆるみが無いかを確認してくださいね。
ISOFIX取付であれば、ゆるみやグラつきは無いかと思いますが、念のためチャイルドシートのコネクターが車側のISOFIXバーにしっかりと接続されているかを、確認してくださいね。
■ お子様にしっかりとフィットさせているか。
お車への取り付け同様、重要なポイントです。
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)が行っているチャイルドシートの使用状況調査で
お子様を正しく乗せられているかをみる、「着座状況調査」というものがあります。
その調査では正しく座らせている方は、わずか42.2%。
半数以上の方が、ミスユースと判定されています。
新生児から4歳頃までのお子様で、ミスユースと判断されたものの大半は、
ハーネスの締め付け不足によるものです。
特に寒い時期の厚着についての危険性は、前回のブログでも上げていますが、事故衝突時にお子様をしっかりと支える為にも、アウターは脱がせて、ハーネスをしっかりと締め付けてください。
締め付けの目安は、お子様の鎖骨とハーネスの隙間を1㎝位になるまで。その際には、腰のハーネスにゆるみが無いよう、腰ハーネスが骨盤をしっかり押えられているかを確認してください。
パッと見、肩ハーネスが密着しているように見えても、腰側のハーネスにゆるみがあると、ユルユルで、衝突時にお子様の身体の動きを抑えられなくなりますので、注意してみてくださいね。
また、ジュニアシート(車の3点式シートベルトで直接身体を拘束するタイプ)をお使いの方は、お子様の首にシートベルトが当たっていないかを、確認してください。
JAFの着座状況調査では、ジュニアシートにおけるミスユースのおよそ4割が、
「体格不適合」です。
メーカーによって「3歳頃から使える」と書かれている商品もありますが、
年齢はあくまでも目安です。
ジュニアシートを適切に使用するには、
身長100㎝・体重15㎏をクリアしていなければなりません。
年齢を目安にしてジュニアシートへお買換えされた方も、今一度お子様の体格が、お使いの製品の使用条件に適しているか確認してください。
座高が足りなくて、首にベルトが掛かっているようでしたら、ご使用は控えてください。
万一の交通事故の際、最悪シートベルトで首を切ってしまい、重大な傷害を負う危険性があります。また、シートベルトがお腹の方にずり上がらない様にしっかりと骨盤をとめるようにしてあげてください。
どんなに安全運転していても、交通事故に絶対に合わない保証はありません。
万一の交通事故時にしっかりとお子様を守れるよう、正しく使いましょう。
皆さま、どうぞ良い年をお迎えください。